2009.11.03
ゲイ漫画とボーイズラブの本質的な違い(0)
■ゲイ漫画とボーイズラブの本質的な違い
誰得だけど。
ゲイ向けの漫画や小説と腐女子向けのBL本って、どっちも男性同士の恋愛を描くって意味で同一視されがちだけど、本当は全然違うものなんだ。
以下ではA/Bの相違について考察する。
| 性嗜好 | 本人の性 | 恋人の性 | 男同士 | 男女 | 女同士 |
|---|---|---|---|---|---|
| ゲイ | 男性 | 男性 | [A]ゲイ作品 | – | – |
| ノンケ男性 | 男性 | 女性 | – | 美少女漫画とか | 百合 |
| ノンケ女性 | 女性 | 男性 | [B]ボーイズラブ | 少女漫画とか | ?(*1) |
| ビアン | 女性 | 女性 | – | – | ビアン作品(*2) |
*1 女性が百合作品を読むことはあるんだろうか?ないとしたら、対称な表になるね。
*2 レズビアン向けの漫画や小説には全く詳しくないのだけど、本稿の趣旨が正しければ、百合とは別物のはず。
1.目線の違い
ゲイ作品は読者が体験したいシチュエーションを描くけど、BLの読者は体験したいわけではなく、見ていたいだけ。
このことが具体的にどういう違いになるかというと、例えばノンケが誘われてゲイに目覚める話があった場合、ゲイ作品では普通ゲイ側が主人公になる。BLではノンケ側が主人公になることもあり得る。
2.リアリティの違い
BLは「現実を思い出させないこと」に価値があるから、大富豪とか、御曹司とか、現実離れしたシチュエーションでの作品が成立する。
ゲイ作品は「現実にあったらいいな」と思わせることに価値があるから、少なくとも主人公は普通の人間になる。
3.肉体か精神か
相対的に、ゲイ作品は肉体に、BLは精神に重きを置くらしい。
むしろ、関係性に萌えるのがBLと言ったほうがいいのか。ゲイは漫画に好みのキャラが一人出てきただけで萌えられるけど、BLでは必ず二人以上のキャラクターがいなければならない。
4.二者のキャラづけ
ゲイ作品にはタチとウケ(凸/凹)の2種類しかないが、BLでは攻めと受けの他に、誘い受けとか鬼畜攻めとかの属性がつく。
で、ゲイ作品では基本的にタチが積極的な態度を取るのに対し、BLではどちらが積極的かは決まってないようだ。
| 積極的 | 消極的 | |
|---|---|---|
| 攻め | 俺様攻 鬼畜攻 | ノンケ攻 へたれ攻 |
| 受け | 誘い受 小悪魔受 | 健気受 姫受 |
属性の例。参考資料 http://www12.atwiki.jp/dh_bl2/pages/33.html
5.過剰な愛情表現
BL漫画は愛情表現が濃い。「俺はお前が側にいなきゃ駄目なんだ!」と口に出して言ってみたりとか。
ゲイ漫画では、クサい台詞はリアリティがないから、モノローグとか表情・仕草で間接的に描写される。
6.友情と愛情
BLでは、プレーンな友情が恋愛感情に発展したりするが、ゲイ漫画ではそういうシチュエーションはない。
現実のゲイの視点では男性が「恋愛可能」と「恋愛不可能」に最初から分かれてしまうので、愛情が育つことはあっても、突然発生することはない。
7.男性の描写
当然だがゲイ作品にはゲイが好む男性が登場するのに対し、BLには腐女子にとって好ましい男性が登場する。
だからBLでは体毛はあまり描かれず、「綺麗な足」みたいなフレーズが登場したりする。
まとめ
同じテーマを描くように見えても、質的には、ゲイ作品は美少女漫画に近く、BLは百合に近い。

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