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2010.03.15

ビッチの夜が明けたら物語のヒロインになっていた(2)

ビッチの夜が明けたら物語のヒロインになっていた

登場人物

私:体重も頭も軽い二十歳。

恋人:私と同じサークルの先輩。人情に厚いがバカ。

Aさん:私と同じサークルのOB。人望が厚くて頭がめちゃくちゃいい。

※恋人とAさんは親友。

※Aさんは女性関係などで弱りきっていた。

できごと

私とAさんを含む十数人とサークルの飲み会をした。恋人は都合が付かず来なかった。

恋人とはうまくいっているが漠然とした不安があったので、日ごろから(後輩として)よくしていただいているAさんと、あてつけ的な意味で手を繋いだりした。

そうしたらいつの間にかデートをする約束をしていた。

深く考えてはいなかった。お互いに割り切った、一晩だけの間違った幸せを手に入れよう、ただそれだけ。

日ごろから割をくってるAさんのせめてもの手向けにもなると思うし、私としても、このまま一人の男しか知らずに結婚して老けていくのはつまらない。

Aさんの虚無感と、私の好奇心、それらを満たす最高の手段だと思っていた。

――思っていたが、予想以上にAさんは私のことが好きだった。

弱くて現状維持に必死で相手ばかりを優先するAさんが、全て捨ててでも私がほしいと言った。

私は恋人と離れるつもりはなかったが、Aさんにそう言われ続けてぐらついてきた。

注釈しておくと、恋人は最高の男だ。

そんじょそこらの男に言い寄られたくらいで手放せるような男じゃない。その前にまずそんじょそこらの男じゃ恋人には勝てない。

ただ、Aさんは、恋人に匹敵する最初で最後の男だ。中身も外見も格好悪くて情けないAさん。傾いている気持ちは半分は同情だけれど、半分は本気だ。

恋人とは喧嘩を一度もしたことがない。

恋人はいつもカッコツケで、本音を言わず、私に行間を読めと強要する。恋人がバカで子供だから、私は物分りのいい女を演じて全て許してきたけれど、Aさんが私を貰ってくれるという余裕が生まれたいま、バカで甲斐性のない男をあえて選ぶ必要はなくなった。

で、国際法に則り、24時間前にメールで「喧嘩しようぜ!(原文まま)」と宣戦布告し、話し合った。

恋人はバカだし私は優しいから、メールにヒントをたくさん(答えもぽろぽろと)書いたのだけれど、予想外にバカでよくわかってなかった。

私は「脅しでもなんでもなく話し合い如何では別れるつもりである」と前置きした上で、不満や不安をすべて吐き出した。

Aさんに告白されたことはいの一番に伝えた(浮気の件は伏せた。醜い保身のため)。

「物分りのいい女」をいままで演じてきたこと、別れるのが怖くて演じていたことへの謝罪、そしてもう演じるのは疲れた、ということを話した。

恋人の職業の特殊性や、その特殊性のせいで私の人生がめちゃくちゃになるわけだがそれが幸せだと思うか? とか、前に私の過失でちょっといさかいが起きたとき私は思っていたことを全て伝えたがあなたはだんまりなのね、とか。

その他、ひとつひとつの言葉の意味も懇切丁寧に説明したら、やっとわかってくれた。

でも最後まで悪あがきしてカッコツケのままでいようとしたから、むかついたため途中から喧嘩にかこつけて心を抉る言葉をサブリミナル的に挟んだ。ら、やっと本音を見せてくれた。

いい年の男がこんな風に泣く姿なんて初めて見た。情けなくて格好悪い男だなと改めて思った。惚れ直してはいない。胸のわだかまりが取れてほっとしたわ、とだけ思った。

とりあえず「まだ迷っているのは事実。次にこういうことがあったら私は迷わずAさんになびくからね」という真実だけは伝えておいた。

バカなりに私が本気で言っているとわかったらしく、弱りきった犬より情けない顔になった。

Aさんも恋人に宣戦布告をしたようだ。私にも「全力で落とす」という旨のメールがきた。

私はどちらと一緒になっても自分で勝手に幸せになるから、対岸の火事として見守っています。みんながんばれ。超がんばれ。

むすび

みなさんは「この増田はどんだけ美人で素晴らしい女性なんだよ」と思うかもしれないが、文章からわかるとおり頭の弱い底の浅い女です。でも男たちはそれぞれ最高だから、叩くなら私だけにしてね。あー……でも「底の浅い女だよ」とそれぞれに言ったがどちらも「でっていう」って感じに頷いていたからどっちもダメ男かもしれない。

ちなみにAさんは最後までホテルに行くのをためらっていた。私が押し倒した。だってほかの男と寝てみたかったんだもん。

恋は盲目というが、本当にそうだと思う。

私の盲目フィルタは「不安」だった。不安から目をそらして都合のいいところだけ選んで無理やり納得してた。

喧嘩の終わったいま、盲目フィルタがはずれ、恋人を一人の人間として見るようになった。そうしたらそれほどいい男でもなかった。

まだ好きだし、いい方向に転がるなら結婚も考えるけれど、今は恋人と言うより「一番近くにいる人」というくくりだ。

PS.というわけでAさん、ご自身でもわかっているとおり人生をかけた当て馬になると思いますががんばったら子供産めます。

1

物語は綺麗に終わらない

http://anond.hatelabo.jp/20100311132102

恋人とAさんの間でできるだけフェアを貫くため、私は常に本音を言い続けた。どれだけ矛盾していようと、どれだけ醜かろうと、そのときの本当の気持ちを言い続けた。

恋人は逃げた。恋人は子供だった。

私の本音と、行く先の不安と、混乱から、逃げた。

「このままだとAさんのところに行くよ」

「幸せにでもなんにでもなれ」

私は恋人に捨てられた。

そりゃそうだろう、つい三日前までラブラブだったのに、急にこんなことが立て続けに起こって……しかも相手は親友。自分を裏切ることも、親友のAさんを裏切ることもできず、結局私を切り捨てた。

私は何のために生まれたのか。私がいなければ恋人とAさんはずっと幸せだったのか?

私は恋人を甘やかすだけ甘やかし、成長を阻害し、二度と立ち直れないボディーブローをかましただけか。

彼は成長する必要があった。ここでふんばり、すべてのことに向き合わなければならなかった。

私はAさんを選ぶ。

けれど恋人が私の元を訪ね、恥も外聞もなく謝罪なり土下座なりしてきたら、きっと恋人の手を取るだろう。

これは情だ。保護責任者遺棄罪に問われないための。

そして私の弱さでもある。弱い自分は、傷だらけの子供を寒空の下に突き放すことができない。

Aさんにも言ってある。「恋人に復縁を迫られたら断れない。だから恋人の元へ行ってしまったら必ず連れ戻してください」

私は何があっても最後にはAさんを選ぶ。

恋人の成長を見届けたら安心してAさんの元に行ける。恋人が強くなったら、もう「弱さを許すだけの存在」である私はいらなくなるから。

恋人が好きな人が現れて、その人は恋人の子供の部分も意固地な部分も向上心のないところも底の浅いところも全部赦して全部愛して、恋人が安心してその腕の中に全体重を預けられるような……

大丈夫、彼なら見つけられる。いや、彼はもう二度と動かないな。だから向こうから絶対来てくれる。見つけてくれるよ。

みんな幸せになれ。みんな報われろ、救われろ。私の体一つでは、幸せにできる人数は限られてしまう。だけれどみんなみんなみんな笑顔になれ! みんな幸せになれ! 私の大好きな人みんな、大嫌いな人も、よく知らない人も、みんな幸せになれ! ならなきゃダメだ!

自分のおこがましさには慣れたよ。

でも、それでも、恋人や、Aさんや、私含めたみんなの幸せを一番に願う。

みんな幸せになれ! みんな大好きだ! 顔の知らない人も、すれ違う誰かも、みんな好きなんだよ! 好きだから幸せにするから悲しまないでよ!

悲しくなったらいつでも頼ってよ。私には何もないけれど、体一つで全力で笑わせる。


コメント

ひどい話だ
なんだかんだ言い訳をしてるけど結末を見れば男を乗り換えただけじゃないか

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