2009.04.21
スウェーデン人による日本人への差別意識(5)
■スウェーデン人による日本人への差別意識
私が寮生活をしている頃、スウェーデン人の友人がある雑誌の記事を持ってきて私に噛み付いてきたの。そこには、六本木で売春するスウェーデン人女性のインタビュ―が載っていてね、“1ヶ月で1年分の稼ぎが入るからやめないけれど、こんなに自分が安っぽく扱われた事はない。”ってその女性が証言しているのに激怒してるんだ、その私の友人は。『どうして日本人は売春を容認するの!?そのスウェーデン人を安っぽく扱うことに日本人として恥って観念を覚えないの!?』ってね。
“売春は法律で禁止されてるよ、日本でも。たとえばそれがフィリピン人の売春婦だったら、ブロ―カ―に騙されたってケ―スが考えられるから同情するけどさ、そのスウェーデン人は稼ぎがいいから 安っぽく扱われるのを承知で自ら売春してるわけじゃん。なんで日本人として恥を覚えなきゃならんのよ?”
周りにいた他のスウェーデン人も中に入ってきて一斉に私を非難しはじめたじょ。
『日本人は人種差別主義だ、スウェーデン人を安っぽく扱って平気でいる!』
わたしゃ慣れっこだったから、みんなのように取り乱すことなく、冷静でかつイヤミたっぷりに反撃したよ。
“じゃあさ、みんなに聞くけど、みんなロンドンやパリで売春するスウェーデン人について、どう思う?ストックホルムの売春婦はどう?みんな売春婦に対して軽蔑するか、さもなければ無関心でしょ?ところが、体を売る相手が日本人やアラブ人の男だったら なぜ急に態度が一変してスウェ― デン人売春婦に同情するの?”
一同、気まずい顔をして黙り込む。“普段内緒にしていた あなたたちスウェーデン人の潜在意識がここで顔を出していると私は感じるよ。つまり、あなたたちはスウェーデン人で白人、黄色ヤロ―(=gulingar)やアラブヤロ―(=blattar)よりも優位な人種だと信じている。それなのに、下等な人種に仕えるスウェーデン人の存在が許せない、黄色ヤロ―のクセに高慢だって思っているんでしょ?私はあなたたちこそ、立派な人種差別主義者だと言いきれるわね。どう考えているのか、私に説明しなくてもいいのよ、ただ、あなたたちの心に尋ねてみて、あなたたちは私達黄色ヤロ―を低く見ているから、そこまでヒステリックに反応するんでしょ?”
し~~~ん!(笑)
気まずい沈黙の後、言い出しっぺのスウェーデン人の友人が口を開いた。
『ごめんなさい。私は当然のようにスウェーデン人は有色人種よりも優性だと思っていた。そんな絶対条件があったからこそ、優性な私達を買う 下等な劣等人種が憎かった、プライドが許されなかった。普段、教会で人類平等とか、人種差別反対とか言っておきながら恥かしいわ。』
今思えば、何もこの善良な友人をここまで問い詰めることはなかったよな。私もかなり苛々していたんだろうね、普段はめちゃトロいのにさ。彼女、涙目になっていた。彼女は偉いよ、とても素直で自分で一番認めたくない部分をちゃんと認めたからね。きっと自分が知らないうちに差別していたという事実がショックだったんだろうな。でも、そこでショックを受けるスウェーデン人には救いがあるよ。それを恥としているんだからね。ほとんどの国の人は、自分がどこの誰よりも優れている、他は下等だって思っていることに恥なんか感じないもんね。
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