2010.03.18
彼等は本気で信じているんだなぁ(6)
■彼等は本気で信じているんだなぁ
最近流行の東京都の青少年健全育成条例改正案に関して、「都議会なんて飾りですか? – agehaメモ」という記事を読んだ。
- 漫画家達が凄い数の抗議メールを送ってきたのは、どう考えても暴力だ。
- 子供に対する性暴力漫画を好む人達を放免とするのであれば、彼らは認知障害を起こしているという見方を主流化する必要があるのではないか。
- こういった汚らしい過激な性表現を許すという事自体がおかしい。
- 以下略
なんて発言が議事録にあった、なんて書いてあって「いくらなんでも議事録に残るような会議でそんな過激な発言をしているわけねーだろ」とか思ったので、実際に調べてみた。
まず、青少年問題協議会の議事録。
PDFなあたり、お役所仕事を感じるわけだけど、まあ諦めて適当に拾い出して検索していく。
- 第七回専門部会議事録(リンク先PDFにつき注意)
私は、青少年が見なければいいとか、そういっただけではなくて、実際に写真じゃなくて漫画だから被害者はいないだろうではなくて、全体でどうしてこんなに小さい子どもが性被害に、昔からこうだったのか。なぜこうなったのか。本当に増えていると思うんです。やはりアニメ文化とか、ロリコン文化が絶対助長していると思います。
引用元:第七回専門部会議事録、36ページ
発言者は新谷委員。
個人の思いを表明するのは構わないけれど、せめてデータで証明してください。ちなみによく言われることだけど光源氏の時代からロリはありましたぜ。平安時代と今の時代だったら確実に今の時代の方が被害率は減っていると思うなぁ。
ちなみにこの後、「幼女が対象のエロ漫画が存在している社会自体がおかしい」という発言までしてます。
具体的にはこんな感じ。
子どもに見せなければいい、大人は幾らでも子どもはぐじゃぐじゃに楽しんでいる。そういったものを販売してもいい、規制もないというのは、そのこと自体が社会全体で私はおかしいと思うんです。だから、大人が見るものであっても、幼児がこういうふうにされているようなものが平気で存在できるという社会自体がおかしいと思う
引用元:同36ページ
いや、それは極論過ぎじゃありませんか?
世の中「存在してはいけない」なんてものはないと思うけれど……全般的に新谷さんの発言を追っていくと、なんか「正しいくて浄化された世界」を望みすぎな気がする。SFでありがちだけど、そんな世界は私はやだなー。ZAPされたい(w
ロックなんて音楽と言えないという大人と、ロックを貫く若者って昔懐かしの物語の構図を思い出した。
問題は「性愛」はそれこそ人類始まる前からの永遠の話題ってことか。それだけに、一朝一夕でこういう考えの人がいなくなるなんてことはないだろうなー。
この新谷さん、結構かっとばしていて都議会なんて飾りですか? – agehaメモの「何で実在しない児童だと許されるのか全く理解出来ない」という発言もこの方。
(女性蔑視の表現が許されないことを例にあげ)何で子どもだけ、特定でないとそういったものが許されるのかというのが全く理解できない。女性蔑視、それと同じだと思っております。
引用元:第八回専門部会議事録(PDF注意)の17ページ
女性蔑視の表現が条例で禁止処分になっているとは、寡聞にして知りませんでした。
人権団体の抗議で、ちびくろサンボが自主規制したのは聞いたことあるし、女性蔑視の発言で議員が雑誌等でつるし上げ喰らっているのはよく見るけれど。
実際に行ったら犯罪行為のことでも個人で思想するだけなら自由、という基本的なところが抜けている気がする。
基本的なところが抜けていると言えば、新谷委員他にもこんな発言をしている。
アニメ、漫画と言っているので、文学の世界でどういう表現が認められて、世界的な作家がどうというのは全く関係がない。今回はアニメ、漫画に特化していますので、文学として性表現がどうのこうのということと全く違うと思います。そこは分けて、それは違うとはっきり言えると思うんですね。文学の問題を、アニメ、漫画の問題に持ってくるのは、この前もおかしいなあと思ったので、それは違うと思います。
引用元:同第八回専門部会議事録、25ページ
文学とアニメと漫画と、この法案が規制する「表現」というもので一致していることに、なんで気がつかないのだろう?
文章を素直に受け取ると、「絵画媒体はダメだけど、文字媒体なら少女性愛もOK」というふうに受け取れるのだけど、まさかそんなバカなこと言ってないよね?言ってない、と信じたい。
他にも第八回は見所がいっぱいw
例えば、都議会なんて飾りですか? – agehaメモの記事の中で、一番目を疑った「漫画家達が凄い数の抗議メールを送ってきたのは、どう考えても暴力だ」というのは28ページの大葉委員の発言。
漫画家の方たちがすごい議論を持ってきて、何とか法制化するという人たちに対して攻撃をするということだったんですけれども、どう考えても暴力で、エビデンスを出す時間もない、必要もないぐらい暴力ですね。
引用元:同第八回専門部会議事録、28ページ
いや、少しはオブラートに包めよw
あんたら「表現の規制」という重要法案に取りかかっているんだから、異論を持ち込まれたらお互い納得するまで(せめて、妥協点を見つけるところまで)は議論につきあわなきゃいけない立場だろ。
この発言が議論の終わった後で、給湯室とか自販機の前で同僚と愚痴りあうっていうのなら、分かるけどさ。
なんか、この大葉さんからは「私は正常です。でも、あなた方は異常なので規制します」という凄く上から目線を感じてしまう。
例えば、次の発言とか。
性同一性障害という同じ位置づけで、子どもたちに対する性暴力を好む人たちを逃がしていくとしたら、障害という見方、認知障害を起している人たちという見方を主流化する必要があるのではないかと思うんです。
引用元:同第八回専門部会議事録、29ページ
その後、「そういう人間の居住情報を公開する必要があるのではないか」という発言まで発展。それなんてメガン法。いや、犯罪を犯す前からだからもっと酷いか。
なんかすんげー長文になっちゃった。スマンっす。
でも、議事録を読んでいて「ああ、この人達は本気で規制すれば解決すると考えているんだ」とか思った。
例え、今回条例の改正案が通らなくても、彼等は絶対もう一度同じように改正案をあげてくる。
彼等は本気だ。
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■http://anond.hatelabo.jp/20100317155623
賛成派の発言をあちこちで読んでみたけどやっぱり、説得力がまるでない。理屈で正当化できないから、感情論しか述べてない。これでは、ロリマンガに対して同じ嫌悪感・偏見を持つ人種にしか同意は得られないだろう。賛成派反対派それぞれの意見を中立派が聞いて判断するなら、やはり反対派の方に傾くのではないだろうか。反対派にも変なのはいるけど、まともな人はまともなことを言っている。賛成派にはそれがない。
もしかして賛成派の人は認知障害なんじゃないだろうかとさえ思えてくる。
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■http://anond.hatelabo.jp/20100317155623
個人の思いを表明するのは構わないけれど、せめてデータで証明してください。
規制賛成派の論拠の一部がひどい、というのは前提として。
ポルノ等が青少年に悪影響をおよぼすことを科学的に証明しなくても、悪影響をおよぼすことが社会通念となっていれば、その表現を規制することは問題ないんだよね(最高裁の見解によれば、おそらく)。
岐阜県青少年保護育成条例事件(最高裁平成元年9月19日)
「本条例に定めるような有害図書が一般に思慮分別の未熟な青少年の性に関する価値観に影響を及ぼし、
性的な逸脱行為や残虐な行為を容認する風潮の助長につながるものであって、青少年の健全な育成に有害であることは、
社会共通の認識になっている……」
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■http://anond.hatelabo.jp/20100317155623
http://www.metro.tokyo.jp/INET/KONDAN/2010/01/40k16101.htm
学識経験者、か…。
そんでまあ予想通り二人とも女なのな。
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狂信者って怖いわねえ。
彼らが正義の御旗を掲げて殺人を犯す前に
なんとか規制できないものかしら。
ってーのは冗談だが、事実にあたることもせず思い込みや妄想で相手を非難・罵倒する彼らの行為が
実在する青少年の健全な育成にとって有害だと気づいていない辺りが怖いね。
小学校の頃にそういう教師と接して歪んだり荒んだりした経験のある奴って結構いるだろ。
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そういえば、この記事書く為に議事録読んでいる途中、同人誌について触れているところがあってちょっと興味深かった。
第七回議事録(PDF注意)の15ページ。
加藤副会長という方が、同人誌が出版倫理協議会によって出版の差し押さえができないことを延々追求していて、結で「出版倫理協議会が(同人誌を)コントロールできていない本があるということは自主規制がされていない。やはり行政による関与が必要」なんて結論を導いている。
いや、出版倫理協議会の自主規制は同人業界も対応していると思うよ。確かに出版倫理協議会側からは強制力はないけど影響力はあると思うんだ……
というか、この加藤副会長、とらとかで同人誌が売られている状況を知っているだけで、実際に同人誌がどんなものか分かってないんだろうな。
以下引用
○鈴木議長 でも、そういうものをつくるのは10人要らないですよ。
○加藤副会長 これをつくる編集、制作の過程ではなくて、取次に口座を設けて、それなりの活動をしているわけですね。
○鈴木議長 しています。
○加藤副会長 ですから、そういう出版社で、入っていない出版社がいて、そこがこういうものを出していると。
○勝見専務(日本雑誌協会) 出版社の規模は全く関係ありません。口座を持つことについては、出版社の規模ではなくて、誰でも出版できるわけで、それをどういうふうに取次のルートに乗せるかというだけですから。
○加藤副会長 ですけれども、何の信用もない人が大手の東・日販に口座はなかなか持てないでしょうね。口座を持つときの条件は当然違いますよね。そうすると、条件が当然違うと、そういう信用もない出版社が出したときに、書店における値段と取次が取る値段とで、これは採算が合うというふうには考えられないんですよね。非常に条件が悪くなるはずですから。
○勝見専務 はい。
○加藤副会長 ですから、これが書店に出ているということは、出版倫理協議会に入っていないけれども、それなりの出版社がこういうものを出していて、それはコントロールできないというふうに考えていいのでしょうか。
勝見専務言質とられちゃってカワイソス

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