2010.06.08
電子書籍のあるべき姿(8)
■電子書籍のあるべき姿
iPadを買って何かと話題の電子書籍(有料でダウンロードするもの)に触れてみたが、思っていたのと違っていて落胆が大きかったので、電子書籍はかくあるべきだ!と感じた点について記しておく。
結論から言うと、「金を払ってダウンロードした電子書籍は購入者の所有物として、購入後は購入者が閲覧環境に関わらずいつでも自由に読める」ということを電子書籍の最低限の常識としてくれないとやってらんねーぜこっちは!と思った。
例えば電子版のVogueを購入してみたのだが、アプリの起動時に何故か通信を始める。Wi-Fi等の通信可能環境下であれば当然通信終了後に問題なく読めるのだが、通信環境下でない場合、通信中のアイコンが点滅した状態から先に進まず閲覧モードに入ることが出来ない。後になって、通信環境にない場合はiPadを「フライトモード」に設定することによって起動時の通信を回避できることに気づいたのだが、そもそもこのような設計仕様となってしまうのは、「購入後でも起動時に通信が必要な仕様としてしまうと、読書環境の自由度を制限することにつながる」という認識が配信者側に足らないのが原因であるように思う。
また、ソフトバンク提供のビューンも同様に、閲覧するためには通信が必須である。Wi-Fi環境でダウンロードしておいて後で読む、という使い方は完全に出来ない(フライトモードでも通信回避は不可能)。
Vogueの場合は単純な設計ミスまたは説明不足だと思うので今後改善されて俺が思うあるべき姿に到達するだろうと思う。
問題なのはビューンだ※1。閲覧環境や内容に制限がある代わりに、月額はホンの数百円というビジネスモデル。定額料金を毎月徴収し売上を確保するためにこのような仕様にしているのだと思うが、内容はまだしも閲覧環境に制限があるのは書籍としては致命的な欠陥である。金だけとられて手元には何も残らないと感じる人が多いのではないか。
つまりは、電子書籍は購入後に閲覧環境に制限のないオンデマンド配信を絶対的な主軸として展開してくんないとユーザーはついていけないよということ。月額基本料金形態は絶対的に支持出来ない。
「金を払ってダウンロードした電子書籍は購入者の所有物として、購入後は購入者が閲覧環境に関わらずいつでも自由に読める」これが動かすことのできない大前提であるべき。で、これで採算が取れないというのなら単純に単価を上げるとかね※2。権利保護が不安ならまぁ読める期間を1年とかに制限するとか(これはユーザーとしてはちょっと不満が出るだろうけど)。
とにかく、ビューンのような月額基本料金ビジネスが電子書籍配信のスタンダードになって、電子書籍の可能性が潰れるようなことは絶対に起きて欲しくない。
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※1:さらに言うと、ビューンは「地球の歩き方」も読めて、「ああ、こういう旅行ガイドブックは電子のほうが旅先でかさばんなくて超いいな!完全版欲しいなー」と思ったのだが、例えば出版社側が「ビューンで読めるので完全版の配信予定はございません」とかなったりしちゃったらこりゃ最悪だぞ!と危惧している
※2:紙書籍より安くなきゃいけないなんてことはないからね。電子のメリットが発揮されてたら紙より高くても買う人は買うと思う。
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■http://anond.hatelabo.jp/20100602214445
※2:紙書籍より安くなきゃいけないなんてことはないからね。電子のメリットが発揮されてたら紙より高くても買う人は買うと思う。
まさにその通りだと思う。
今のネットでの電子書籍とか含めたデジタルコンテンツ全般に言える事だけど、物販の”モノ”が無い分安いだけの廉価版になってる。
そして値段は安い分、コピーによる利益の減少を恐れてか、DRM を始めとして購入者にとって不便な制限がもれなくついてくる感じ。
個人的にはモノで部屋が溢れ返るのが嫌だし、日本の狭い住宅事情の中では同じようなメリットを電子媒体に感じている人は多いんじゃないかと思う。
ただの廉価版じゃなく、デジタルのメリットを発揮して形あるモノより高くても売れるような、そんな流れになっていって欲しいな。
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■http://anond.hatelabo.jp/20100602231151
でもコストは今より落ちるんじゃないの?
サーバの維持なんて流通させるよりも安価だと思うんだけど。
日経新聞の電子版はテキストベースのものが月1000円くらいだったら取ってたんだけどなあ…
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■http://anond.hatelabo.jp/20100602231717
紙とインクのコストなんかより、配達の人件費のほうがくってると思うな。
各家庭への配達をやめて、コンビニ販売一本にしたらコストは半額以下になると思う。
日経はいま朝刊が140円くらいだっけ?
50円で済むと思うよ。
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■http://anond.hatelabo.jp/20100602232858
売上げが激減して薄利多売が成り立たなくなるから結局50円じゃ売れないと思う。
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■http://anond.hatelabo.jp/20100602232858
部数は確実に減るから本紙への広告料も減るだろうし、販売店の折込広告も無くなるから抑えられていたコストが上がる部分もありそう。
減るコストも大きいかもしれないけど利益が減る方向しか見えないんじゃ会社の選択には入らないよね。
たとえ半額になったとしてもWebで大抵のニュースが見える今の世で、新聞の総販売数(全紙含めて)が増える方向に行くとは思えない。
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■http://anond.hatelabo.jp/20100602231717
確かに、現状の通りただの紙媒体を電子化しただけのメディアであれば、流通コストがかからない分紙媒体よりトータルのコストは安くなるかもね。
そしてそれだけの機能しかないメディアの価格が紙媒体より高ければ多くの人は使わないだろう。
ただ、ユーザーが電子媒体に求めてるのって「安さ」だけじゃないんじゃないかな。
いつでも本を持ち歩ける携帯性とか、電子化する事によって物を持たなくてよくなる事とか、現状でもそういった価格以外の部分にメリットを感じてる人は多いと思う。
もし現状以上に「デジタルならでは」のメリットを活かした形にメディアを進化させるとすれば、開発費なんかの影響で価格は上がるかも知れないけど、デジタル化に価格以外のメリットを感じてる人にとってはそれでも買うんじゃないのかな?
少なくとも、自分はそういう方向に進んでいけば今よりもっと自然に電子媒体にお金を払ってもいいと思えると思うよ。
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■http://anond.hatelabo.jp/20100602214445
ビューンは「電子媒体の配布を避ける」という意味でリアルタイム接続が義務付けられているのでは。
逆に言うと再配布ができなければ、リアルタイム接続にこだわる必要はないように思う。
非接続状態にあっても当該端末が正しく認証されたものであることが保証できさえすればいい。
技術的には解決可能な問題と考える。

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