2010.09.09
ラノベから一般文芸への転向の理由(4)
■ラノベから一般文芸への転向の理由
以下、チラ裏。
ラノベ作家が次々と一般文芸へ転向する理由
1.儲からない
結局は金。例えば桜庭一樹の「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」。富士見ミステリー文庫版では500円。3年後に再版されたハードカバー版では1400円。さらにラノベはイラストレータと印税が折半になるので1冊当り25円の印税。ハードカバーなら10%で140円の印税。ライトノベルレーベルから出た文庫だと、6冊売れてようやくハードカバー1冊分の印税になる。
「中高生が対象なんだから単価の低い文庫で出すのは当たり前」って言う人もいるだろうけど、でもラノベ界で一番売れている(という言われている)西尾維新の主戦場は、単価がやや高い講談社ノベルスやハードカバー並みの単価の講談社BOX。これを考えると、文庫が主戦場だったのに長者番付の常連だった神坂一て、ものすごい売れてたんだなって思う。「文学少女」の野村美月ですら未だにバイトしているっていうし。
さらに一般文芸作家には文学賞がある。直木賞・吉川英治文学新人賞・山本周五郎賞・推理作家協会賞、あと純文学では三島由紀夫賞(芥川賞はラノベ作家には本当に関係に無い文学賞なので除外)。これらは賞金が出る上に、受賞すると普段本を買わないような人まで買ってくれる効果がある。ラノベもアニメ化すれば同じような効果があるだろうけど、深夜アニメと直木賞、どっちが効果があるかは自明だろう。
さらにこれらの文学賞を受賞すると、地方から講演の仕事が舞い込む。これが1時間ぐらい話すだけで100万円ぐらいもらえるというからバカに出来ない。また、ある程度キャリアを積めば新人賞や各文学賞の選考委員になれて、それも収入源となる。純文学系の老作家の主な収入源はそれ(メッタ斬りコンビや福田和也が批判している、大作家の福利厚生)。残念ながらラノベには、まだそこまでのシステムはない。
2.長い間書けない
角川スニーカー文庫が創刊してもう20年以上経つけど、創刊からずっと書き続けている作家ってどのぐらいいいる?50代で現役のラノベ作家は?しいて言えば、田中芳樹が現役といえなくもないけど、彼は遅筆というよりも才能が枯渇しているせいでまともに小説を完結できなくなっているように見える。
資料をあたる能力と知識が必要なファンタジーやSFならば、ある程度年をとってもかけるだろうけど、今日日流行の学園モノって40過ぎたおっさんおばさんが、主要な読者層である10代の若者が納得するように書けるんだろうか。ここ数年で一般文芸に転向した作家たちは、皆1970年代生まれ、いよいよ「若い感性」というライトノベルにとって必要なものが喪失し始め、小説的技術を身につけた作家が転向しているんだと思う。そういえば、2年以上発売延期している谷川流も70年代生まれだった。多分彼もラノベ界を去るつもりなんだろう。
以上、思いつく限り。
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■http://anond.hatelabo.jp/20100909021801
ラノベはイラストレータと印税が折半になるので1冊当り25円の印税。
いきなり大嘘かましてんじゃねえw
妄想で書くなら事情通装わずに「ぼくのかんがえた儲からない理由」と言いなさい。
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■http://anond.hatelabo.jp/20100909022502
出版社によって買いきりか、一定以上売れたらボーナスで印税でるところがあるって、きいたことある。
でも一般文芸よりラノベの方が数はうれてるよね。
単行本は単価が高いから印税もたかいのかしら。
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■http://anond.hatelabo.jp/20100909021801
面白いな、増田がチラ裏って書いているから俺の書き込みも「ふーん、そんな意見もあるのか」程度で読んで欲しい。
以前アニメを語っている人が、
「アメリカとかフランスとか外国が舞台のアニメでも、日本人が作って日本向けに放送している作品って、
登場人物はその国の人間の容姿をしているけど、中身は徹頭徹尾日本人なんだよね」
って言っていた。
空気を読むとかお金とか性とか仕事への価値観が、本当に舞台となった国の価値観で描写されていたら、
日本人の視聴者はついて行けないから、どうしても「中身は日本人」にせざるを得ないわけだ。
そして増田の書いたことへ繋げると、
ライトノベルだからって、世間に支持されるのは、大衆が支持をする物語は、
学生の容姿をしていても中身は社会人なんじゃないかな。
学生の容姿をして、中身も学生のまんまだったのがケータイ小説で、社会人が読んだらせせら嗤っていたわけで。
そしてラノベを書いている作家達って、だんだん容姿を学生にしなくても物語を作れる技術が身についたり、
あるいは比較して小さな出版社や雑誌からの依頼がメインになって、だんだん増田の目に付かなくなったりとかじゃないかな。
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■http://anond.hatelabo.jp/20100909021801
砂糖菓子の件は、文庫版とハードカバー版の部数を比べれば単価の差など問題にならないくらい前者の方が上で、印税も前者の方が上。
ハードカバー版はコアなファンのコレクションアイテムって位置づけだから当たり前。
イラストレーターと作家で印税折半というのも違う。
まあこっちは事実誤認だらけだからいいや。
ラノベ作家に「若い感性」が必要って話の方ね。
これはある意味当たってるけどある意味違う。
案外、読者は同じ作家の本を買い続けるものなんだよ。
具体的に言うと、思春期~二十歳前後に読んだ作家の本をずっと買い続ける人ってのが多いわけ。
そして大体の場合は、5歳~15歳年上の人が書いた本を読む。
これがびっくりするほど変わらない。
今15歳の人は、20~30歳の人が書いた本を読むし、今50歳の人は55歳~65歳の人が書いた本を読む。
もちろん全員がそうとは言わないが、ボリュームゾーンはこうなってる。
で。
だんだんラノベを読まなくなってくる年齢ってのがあるわけだ。読者側に。
そうなると、その年代をターゲットとしていた作家のラノベが売れなくなってくる。
作家と読者は同時に年を取る。
読者が30歳になったら作家は30歳向けの本を書くようになる。
読者が50歳になったら作家は50歳向けの本を書くようになる。
もうラノベじゃないのは明らかだよね。
年を取るにつれて年相応のものを書くように転進できた作家は生き残り、ラノベしか書けなかった作家は消える。
(もしくは一山当てた人なんかは作家なんてやめて悠々自適の生活を送る)
考えてもみてくれ。
親の世代に正論を言われると反発したくなるし、
同年代・年下に正論を言われると生意気だと思うだろう?
だから5歳~15歳年上が書いた本ってのが一番するっと納得できるわけだ。
(これは実年齢ってよりは精神年齢かもね)
谷川流も今年40歳。
読者のボリュームゾーンが25-35歳と考えると、そろそろラノベを卒業するのも多くなってくる。
本人ってより、読者がラノベを去るんだよ。

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